ルイ・ヴィトン ヌメ革のシミを染め直しでリペアしたBefore/After比較

ルイ・ヴィトンの象徴とも言える「ヌメ革」。 新品時の明るいベージュから、使い込むほどに飴色へと変わる経年変化(エイジング)が魅力ですが、一方で非常にデリケートな素材でもあります。

「雨に濡れて水シミになってしまった」 「持ち手の黒ずみがクリーニングでも落ちない」

そんな、通常のクリーニングでは解決できないヌメ革のトラブルに対する最終手段、「染め直し(リカラー)」によるリペア事例をご紹介します。

その他のルイ・ヴィトンのクリーニング・リペア事例一覧はこちらよりご覧いただけます。


1. 【事例】ヌメ革のシミ・黒ずみを染め直しでリペア

実際に当店へご依頼いただいた、ヌメ革パーツの修復前後をご覧ください。

【Before:水シミや油分が染み込んだ状態】

ルイ・ヴィトン バッグのヌメ革ハンドル部分。水シミや黒ずみが目立つクリーニング前の状態。

ハンドルや根革部分に、雨による水シミや手垢による黒ずみが深く浸透しています。ヌメ革は表面に加工がない「素上げ」の状態に近いため、一度繊維の奥まで染み込んだ汚れは、表面を洗うクリーニングだけでは完全に取り除くことが困難です。

【After:均一な美しさを取り戻した状態】

染め直しリペア後のルイ・ヴィトン ヌメ革。シミが消え、均一で清潔感のある仕上がり。

シミが目立たないよう、ヌメ革に近い色調で「染め直し(カラーリング)」を施しました。不衛生に見えてしまっていたシミが完全に隠れ、清潔感のある上品な表情が蘇っています。

2. ヌメ革の染め直しをご依頼いただく際の「注意点」

ヌメ革の染め直しは、見た目を劇的に綺麗にできる一方で、素材の特性上いくつか知っておいていただきたいポイントがあります。

① 自然な風合いと経年変化について

ヌメ革を染め直し(顔料塗装)すると、革の表面がコーティングされた状態になります。そのため、ヌメ革本来の「素肌のような自然な手触り」や、今後使い込むことで飴色に変わっていく「経年変化」は楽しめなくなります。 「どうしてもヌメ革特有の風合いを重視したい」という方には、染め直しはお勧めしておりません。

② 革の状態(ひび割れ等)について

ヌメ革が乾燥しきって「ひび割れ」が発生しているなど、痛みが激しいものに関しては、上から色を乗せても割れの凹凸が残ってしまい、仕上がりが綺麗になりません。革の強度が著しく低下している場合、染め直しはお断りさせていただくことがございます。

3. 当店ならではの仕上げ:最高級「ガラスコーティング」

ヌメ革を染め直した後は、その美しさを長く保っていただくために、当店では「ガラスコーティング」の施工をお勧めしております。

  • 強力な撥水効果: 施工後は水滴を弾くようになるため、再び水シミができるリスクを大幅に軽減します。
  • 防汚・耐摩耗性: 汚れが付きにくくなり、日々のメンテナンスが圧倒的に楽になります。
  • 無機質な保護膜: 特殊なガラス質の膜が、リペアした色味を保護します。

4. ルイ・ヴィトン ヌメ革リペアの料金・納期

  • ヌメ革 染め直し(部分): 11,000円(税込)〜
  • オプション ガラスコーティング: +5,500円(税込)〜
  • 納期目安: 約6週間〜

※バッグの大きさなどにより金額は変わります。

5. まとめ:お気に入りのヴィトンを諦める前に

「ルイ・ヴィトンのヌメ革にシミができて、もう持ち歩けない……」 そう思っていたバッグも、適切なリペアを施すことで、また第一線で活躍できるようになります。

「クリーニングで落ちるのか?」「染め直しが必要か?」 まずは現在の状態をお写真でお送りください。職人が最適なプランをご提案いたします。

投稿者 devilsrepairman